ハーレーの人気モデル紹介~ツーリング

投稿日:2015-03-02

誰もがハーレーと言えばまず頭に浮かぶ、この「ツーリングファミリー」は、年齢を問わず多くのライダーに支持されています。今回は、ツーリングファミリーの特徴や遍歴、タイプの違いについて紹介します。

ツーリングファミリーの歴史

ハーレーのフラグシップモデルであるツーリングファミリーの原点は、1965年に発表されたFLHエレクトラグライドだと言われています。オーソドックスなパンヘッドエンジンを搭載しているものの、それまでのキックスターターを廃し、初めてエレクトリックスターターシステムを採用するなど、すでに現代のバイクに通ずる機能を備えていました。
車名の「エレクトラグライド」は、セルスターターであることを主張したネーミングとなっています。ツインリアショックを装備して乗り心地を重視したFLHエレクトラグライドは、その後もツアラー的要素を増すことで、「ツーリングファミリー」へと昇華していくのです。

ツーリングファミリーの特徴

ツーリングファミリーの醍醐味は長距離ライドにあります。FLHエレクトラグライドに採用されて以来、ハーレーの特徴となっているバットウィングフェアリングは空気抵抗が十分に研究され、雨や風からライダーを守り、疲労を和らげます。
また、パッセンジャーにもさまざまな配慮があり、ゆったりとしたシート、使いやすい位置にあるオーディオコントロール、ヘッドホン端子など、大きなツアラーバッグに荷物を積んで、すぐにでもタンデムでロングツーリングに出かけたくなる雰囲気を醸し出しています。

ツーリングファミリーの遍歴

FLHエレクトラグライドを原型とするパンヘッドエンジンは、技術の変化と共に変更されており、現在はフラグシップモデルにふさわしく、全モデル1689cc、ツインカム103エンジンを採用しています。
現行のエレクトラグライドは、60年代のFLHエレクトラグライドの流れを汲んでいますが、これとはスタイルが違うツーリングファミリーが1977年に発表されました。エレクトラグライドよりも軽装備でスポーティであるために、FLHSエレクトラグライドスポーツと名付けられました。現在のロードキングは、この流れを汲む派生モデルと考えられます。

ツーリングファミリーのタイプの違い

2015年現在、ツーリングファミリーは超豪華装備のエレクトラグライド、標準装備のストリートグライド、フロントが軽快なロードキングの3モデル7車種がラインナップされています。
エレクトラグライドは約400kgも重量があるため、軽快な取回しとはいきませんが、走り出せばその安定感に魅了されるはず。大容量を誇る3つのツアーバック、大型のフェアリング、快適なリアシートなど、すべてがグランドツーリングを追求した作りとなっています。
エレクトラグライドよりも装備をシンプルにしたストリートグライドは、100万円近く安いことが魅力。だからといって、ツアラーの要素がスポイルされているわけではありません。大型のフェアリングとツアーバックが装備され、快適なツーリングが可能です。
ロードキングはオーディオがなく、往時のツアラーの面影を残しています。

ツーリングファミリーは、いずれも個性的なモデル揃いですので、ライフスタイルに合った旅の相棒を選ぶのがベストだと言えるでしょう。

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