ハーレーのエンジンから異音!? まず疑うべきポイントとは?

投稿日:2016-10-14

今までは快調に走っていたのですが、異音が急に鳴り出す、または今までかすかに鳴っていた異音が徐々に大きくなってきた。こうした異音は、ライダーをとても不安にさせるものです。自分のハーレーから異音が鳴り出したら、それは十中八九良くないことの前兆です。急に音が鳴り出して以来、調子が良くなったという事はまずありえません。異音の原因を見つけ、なるべく早く原因に応じた対策をしましょう。

意外と難しい異音の出る場所

異音にも色々な種類があります。エンジン周辺の「カンカン」「キンキン」といったマシンノイズか、前後ホイールやベルトなど駆動系からの干渉音なのか。走行中だとリアホイールから音が出ているのに、フロントから聞こえているように聞こえたりとか、よほどのはっきりとした異音ではない限り、その発生位置を特定するのは難しいものです。ではどのようにして原因究明をしたらよいのでしょうか。

場所を特定するには

一番簡単な異音の原因を突き止める方法は、異音が出ている走行中にクラッチレバーを握ってみることです。クラッチを切ればエンジンの動力はミッションに伝わらなくなります。それで異音が消えるのであれば、エンジンやミッションなどからだと見当がつきます。逆にクラッチを切っていても異音が鳴り続けるのであれば、それ以外だと思われます。エンジン周辺というところまで特定できたら、次はニュートラルでエンジンを掛けたまま降りてよく聞けば、おおよその位置は特定できるでしょう。足周りの場合は、走りながら少しずつスピードを下げて聞き耳を立ててみましょう。ホイール周辺ならエンジンを止めてジャッキアップした後、タイヤを回して異音が出るかどうか確かめてみましょう。

マシンノイズで一番多いのは

エンジンから異音が鳴り出す一番の原因はオイルの循環不足があげられます。チェックバルブにゴミが詰まる、オイルポンプの不良、オイル循環系のどこかが詰まるなどが考えられます。EVO以前の車両ではプッシュロッド調整が必要ですのでプッシュロッド周辺からの異音も多いです。油圧ユニットの何かが壊れても「カンカン」という音が鳴り出します。どちらにしろエンジン内部からの異音は早急にショップでの診察をオススメします。

足周りからのノイズは

足周りからのノイズで多いのは、ホイールベアリングがあげられます。ベアリングから音が鳴り出したら焼き付くのも直ぐです。焼き付いてしまえばホイールは一切回りませんので走ることも押すことも不可能です。異音が鳴り出し、少しでもバイクの走りが鈍く、重くなったら直ぐに左端に寄って停まりましょう。その先は残念ながらレッカーしかありません。

その他にはブレーキが原因の場合もあります。パッドがなくなりピストンが押し出されて擦れるなどですが、そちらもブレーキフルードが熱くなりブレーキが自然と締まり走れなくなるので要注意です。

大切なのは定期的なメンテナンス

異音において一番初歩的なのは、消耗パーツの交換時期ということがあります。なのでコマメなメンテナンスやパーツのチェックが必要ですが、プッシュロッドの油圧ユニットやエンジン内部のパーツは、何かでバラしたときくらいにしかチェックは出来ません。

 

なので内部のパーツを少しでも長く使うためには、なるべく綺麗な状態のオイルを循環させること、つまり定期的なオイル交換が非常に大切な作業になります。

 

タイヤ交換時には必ずホイールベアリングのチェックも忘れずに。グリスの汚れがひどいときには一度洗浄してグリスアップをやり直しましょう。それだけで随分と寿命が変わります。

ツーリング先での異音発生は楽しさを半減させてしまうし、帰れるかどうか常に心配になってしまいます。その他にもボルトの緩みなどで異音が出る時もあります。そうならないためにも、日頃からメンテナンスをしっかりと行いましょう。

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