ハーレーパーツメーカー~W&W

投稿日:2016-07-15

カスタムシーンにおいて、アメリカ以上に盛んなヨーロッパ。ヨーロッパといえば、独自のセンスでハイテックなカスタムが目を引きますが、実は旧車を忠実に復元するテクニックもまた、最先端の技術をもったビルダーが多くいます。ドイツ生まれのパーツメーカーが世界に認められ、ヨーロッパのカスタムシーンを牽引するほどに成長したのは、信頼性の高いパーツ配給を実践し続けたパーツディストリビューター「W&W」の存在があったからでしょう。

温故知新を知るメーカー

ユーロスタイルカスタムというと、V-RODのカスタムなど「ハイテック」の印象が強いのではないでしょうか。繊細で緻密な設計は、最新モデルをより引き立て、そのスタイルは世界のどことも違う独特でありながら美しさを放っています。そして、それらのカスタムを牽引するメーカーが「W&W」、「WORLDWIDE CYCLES」です。ドイツの工業製品には”TUV”という厳しい規格があり、その規格をクリアしなければ発売できません。日本と同等のモノ作り国家であり、これら厳しい規格をクリアしてきたパーツの数々は、ホイールなどに見られる質実剛健であり、美しさを兼ね揃えた逸品が多いです。そして新しいプロダクツだけではなく、


このようにビンテージスタイルのパーツも、強度を保ちながら忠実に再現され、世界中のビルダーに注目されています。

必要なモノを確実に

物事は、生み出すことよりも維持・継続することの方が難しいのではないでしょうか。サイドバルブやナックルなどのハーレー旧車に装着されているパーツは、場合によっては100年以上前のモノもありますので、壊れてしまっても無理はありませんが、それでも走っている以上は壊れてしまうこともあります。ところが、旧車の純正パーツは現在市場で流通しているのみで、メーカー側での供給はすでに終了しています。また、中古純正品はもちろんメーカーで作られていたモノなので良質ですが、結構な高値で取引されているのも現実です。

そんな中で、これらのようなアフターパーツメーカーの頑張りこそが、旧車を維持するのに一役かっていることは言うまでもありません。例えばスプリンガーフォークを売るだけではなく、


こうしたパーツがあるからこそ、今も旧車が元気に走れるのです。

ユーロスタイルの最先端に

技術力と抜群のセンスで、確かなモノ作りを続けるW&W。ヨーロッパではその最高水準が「当たり前の基準」になっているので、どこのメーカーも手を抜くことがありませんし、いい加減なものを作れば、たちまちに消えていくことになるでしょう。輝くだけのメッキではなく、磨き込んだポリッシュが好まれるのも頷けます。

そんな最高水準の中でもトップランカーに君臨するW&Wは、アメリカで作られたバイクのアフターパーツをドイツから世界に発信するメーカーとしてこれからも世界中を虜にしていくことでしょう。その製品のすばらしさはこの分厚いカタログに詰め込まれています。

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