ハーレーパーツメーカー~ピンゲル

投稿日:2016-08-30

エンジンを掛けるために必要な3要素をご存知でしょうか。電気、空気、ガソリンです。空気とガソリンがキャブレターまたはインジェクションで混じり合い、それがシリンダーに送り込まれ、電気のスパークで爆発します。ピンゲルというパーツメーカーの紹介で、なぜそんな話をと思うでしょうが、重要な3要素のうちの一つ、ガソリンに大きく関わる重要なパーツだからです。

無ければならないパーツ

通常のガソリンタンクは、ガス欠になってもリザーバータンクがあるのでしばらく走ることが出来ます。リザーバータンクと聞くと、ガソリンタンクの中に小分けされた別室があり、そこのガソリンが使われているような想像をしがちですが、実際はそうではありません。ガソリンコックから伸びているフィルター付きのガソリンを吸い込む場所(ストレーナー)に高低差があり、通常は高い場所で吸い込みます。

例えばガソリンタンク内のガソリンが、高さ3センチまではその場所で吸い込めますがそれ以下になると吸い込めずにガソリンの供給がストップします。そこでコックのレバーをリザーブの位置にひねると、ストレーナーの下側が開放され、残りのガソリンを吸い込んでキャブに送れるようになるのです。そんな燃料供給において非常に重要パーツ”ガソリンコック”で、名を馳せているのが「ピンゲル」というわけです。

たかがコックと侮るなかれ

先に挙げました3要素は、勿論どれが欠けてもエンジンは掛かりません。しかし、もっともポピュラーなトラブルとしては、ガソリンが無くて(または供給されなくて)エンジンが掛からないというトラブルが一番多いのではないでしょうか。

気づかずガス欠になってしまった…、ガソリンは入っているのに流れてこない…、というのはよく聞く話です。ガソリンキャップによるトラブルもありますが、大半の場合は、ガソリンコックがサビやゴミで詰まってしまったり、ガソリンコック自体が壊れていることが原因です。ですのでガソリンコックの定期的なチェックは絶対に必要であるほか、壊れていなくても、不安であれば信頼のおける高品質なパーツに交換したいものです。

 

コックにも様々な種類が


上記はレース用コックで、ガソリンの流れが良く、高スペックのエンジンにも必要なガソリン分量を送ることが出来ます。ストレーナーの短さがひとつの特徴であり、このサイズならカスタムハーレーなどに用いる小さなタンクでも対応できますので、用途の幅はかなり広いでしょう。ただし、リザーブ機能はありませんので、ガス欠の不安が拭い去れない方はオススメできません。

ピンゲルの信頼度の高さ

最近ではビレットグリップなども販売しているピンゲルは、それでもやはりガソリンコックがダントツに有名です。レースシーンでも多く使われる信頼性の高さは、様々なカスタム&チューニングショップのメカニックからも選ばれています。

たかがガソリンコック、されどガソリンコック。ガソリンの供給において、絶対的な安心感を得たいのであれば、間違いなくピンゲル製のガソリンコックでしょう。なお、交換するときにはネジ径やタイプなどを確認して選んでくださいね。

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