ハーレーカスタム講座~メーター

投稿日:2015-03-12

メーターのカスタムは、エンジンやマフラーのカスタムのように性能が変化したり、ハンドルのカスタムのように乗り心地が変化するものではないですが、走行中によく目を向けるため、満足度に影響するパーツだと言えます。
スタイリッシュにボディカラーに合わせたり、コンパクトなパーツでクールに決めると、全体的なカスタムが引き立ちます。
ここでは、メーターをカスタムする際のポイントや留意点について説明します。

年代による違いとスピードメーターの仕組み

ハーレーのスピードメーターには、機械式と電気式が存在します。例えばスポーツスターに採用されているメーターは、1994年式までが機械式メーター、それ以降は電気式メーターです。
機械式メーターは、タイヤの回転がドリブンギヤに伝わり、それに接続したケーブルがスピードメーターを回転させることでスピードを表します。
電気式メーターは、ドリブンギヤの上に取り付けられたピックアップセンサーが、タイヤの回転数を電気信号に変えてメーターに送ることでスピードを表します。
作りが簡単な機械式メーターは安価ですが、電気式に比べると測定誤差が出る場合があります。
機械式メーターには、1:1や2:1といった表記がありますが、これはギア比というもので、車輌に組み込まれたメータードライブギアとの相性で、どれにするかを決める必要があります。間違ったギア比のものを取り付けるとスピード表示が大きくずれるので注意しましょう。

メーターカスタムの3つの要素

メーターのカスタムには「交換」、「変更」、「追加」の3つの方法があります。
1つ目の「交換」は、その名の通りメーターそのものを交換することです。メーターを他社パーツに交換したり、壊れた機械式メーターを電気式メーターに交換する場合が該当します。
あまり例はないと思いますが、電気式を機械式に交換する場合は、2000年以降のモデルの場合、機械式メーターのドライブユニットを容易に装着することができないため、ホイールとディスクローターを1999年以前のものに交換しなくてはならず、作業と費用がかさんでしまいます。
2つ目の「変更」は、取り付け位置の変更です。「スピードメーターはハンドルの真ん中についているもの」という固定概念を崩すかのように、メーターをフロントフォークやタンクの横、ヘッドライトの上に移設するなど、独創的なカスタムが見られます。
メーターの位置を変えるだけで、オリジナル感を出すことができるので、手軽にできるおすすめのカスタムです。純正のメーターの位置を変えるキットも販売されています。
3つ目の「追加」は、メーターの追加を指します。例えばスポーツスターXLH883には、エンジンの回転数を表す計器「タコメーター」が付いていません。
国産のスポーツタイプのバイクにはほとんど装着されていますが、ハーレーは「スポーツ」と名乗りながらもタコメーターが省かれています。これは、ハーレーが速さを追求するのではなく、トルクで走るバイクであるため、高速回転を意識させるタコメーターは必要なしと判断したのではないかと推測されています。
しかしながらタコメーターの実用性や、メーターが連なる機械的なかっこよさもあり、追加している方も多いようです。

メーター交換で気を付けること

純正のスピードメーターは、年式によって互換性が異なります。同じ電気式でも1995~2003年式とラバーマウントエンジンが採用された2004年式以降では、ピックアップセンサーや各種のモジュールが変更されたため、互換性がありません。
タコメーターに関しても2003年以前と以降では、回転数の信号を取り出す場所が異なるため、他社パーツも合わせて互換性がありませんので注意してください。
また、スピードメーターを他社パーツに交換すると、ウインカーのオートキャンセルや純正イモビライザーなどが使用できなくなります。

マフラーなどは運転している際に自分で目にすることはありませんが、メーターは逐一チェックするものなので、こだわる価値のあるパーツだと言えます。
ただし、上記のようなデメリットもありますので、しっかりと考慮した上でカスタムを行ってください。

このページのTOPへ