ハーレーカスタム講座~タンク

投稿日:2015-03-12

ハーレーのタンクは、単に燃料を入れるためものではなく、フォルムの美しさを左右する重要なパーツです。存在感があり、位置を変えるだけでもバイクの雰囲気がガラリと変わります。ここでは、ハーレーに似合うタンクカスタムについて紹介します。

トータルなイメージ作り

タンクのような大きなパーツをカスタムする際は、トータルイメージが重要になります。例えば、ワイド化したリアタイヤを引き立たせるために、フロントまわりをスッキリさせたいと言うのなら、タンクの小型化だけでなく、ハンドルのカスタムも考えなくてはなりません。逆に巡航距離を伸ばしたいのであれば、タンクを大型化したうえで、他のパーツとの相性を考えなくてはなりません。タンクだけが浮かないように、カスタムパーツを決定していきます。

タンク容量の違い

ダイナとスポーツスターは、同じファミリーに属していてもタイプによってタンク容量が異なります。スポーツスターを例にすると、XL1200CとXL883Lが最も大きく17.0ℓ、XL883NとXL883Rは12.5ℓ、XL1200XとXL1200Vは7.9ℓと3種類のタンクが存在しています。
走行可能距離を比較した場合、17.0ℓタンクは286.5㎞、7.9ℓタンクは112.69㎞となります(フェールポンプで吸い取れる残容量を2ℓ、燃費を市街地燃費のカタログ数値19.1㎞/ℓとして計算)。
「スタイルを求めるのなら小型のタンク」と言いたいところですが、バイクの用途に合わせて選んだ方が良いでしょう。

タンクカスタムの主な方法は3つ


タンクのカスタムの方法は、主に3つあります。
1つ目は、タンクの交換です。「スタイルを重視して小型タンクのバイクを選んだが、ツーリング先でのガス欠が気になる」、「ボテッとした大型のタンクをシェイプしたい」、「カスタムに合わせてタンクのデザインを一新したい」などであれば、交換するしかないでしょう。
純正、社外品を問わず、ベーシックなものから、奇をてらったデザインまで、幅広くリリースされています。
2つ目は、タンク位置の変更です。タンクリフトアップキットを使って、タンクの前方を約4~7cm持ち上げることで、より軽快なスタイルが得られます。このスタイルは、スポーツスターのカスタムとして人気があります。
タンクの下がスカスカになるので、エンジンの熱がこもりにくい、ロッカーカバーがよく見えるなどの効果もあります。キットによってスタイルが変化するので、好みのパーツを選びたいところです。
3つ目は、カスタムペイントです。タンクにオリジナルペイントを施せば、イメージを大きく変えることができます。全塗装となると高価になりますので、トータルバランスを考えて、カスタムペイントショップに相談してみると良いでしょう。

タンクカスタムは、手軽なリフトアップから、それなりに費用を要する交換やペイントまで、ライトにもヘビーにも楽しめます。
着脱は意外と簡単なので、タイプの異なる2種類を用意して、街乗り用とロングツーリング用で使い分けてみるのも良いかもしれません。
近年では閉店するガソリンスタンドが増えており、地方都市では日曜が定休日という場合も多いので、小型のタンクでツーリングする際は、携行缶を用意するなどガス欠対策を忘れないでください。

このページのTOPへ