夏は特に注意!ガソリンタンクからガソリンの噴き出しを防ぐ方法

投稿日:2016-07-19

残念ではありますが、ハーレーのガソリンキャップの密封性はそれほど高くありません。ガソリンが満タンでサイドスタンドをかけると当然傾きますので、洩れる可能性が高いのです。特に旧車で3.5ガロンや5ガロンの分割タンクは要注意です。目に見えて漏れていないからと安心していると、ある日塗装が浮いてきてドロドロになっていた、そんな悲劇が起こらないようにしましょう。

ガソリンは膨張する

ガソリンスタンドの燃料貯蔵は地下と決まっています。もちろん安全性の確保が第一ですが、季節を問わず温度が一定というのも重要な理由のひとつです。ガソリンは温度によって膨張率が変わります。温度が低いと膨張率が下がり、高くなれば膨張します。なので夏場に地下で一定温度に保たれていたガソリンを、地上の高温にさらしていると膨張します。したがって夏場は特にガソリンが漏れる可能性が高い季節なのです。

タンクキャップもチェックしよう

実はタンクキャップにはエアーを通すために穴があります。それがなければタンク内が密封状態になり、キャブまでガソリンがスムーズに流れないからです。そして、そのエアー用の穴からガソリンが漏れることはまずありません。大半の場合、ガソリンが漏れるのはキャップ内ガスケットの劣化などが原因であることが多いので要チェックです。密封性は国産バイクに比べれば劣りますが、しっかりとしたキャップであれば漏れる可能性も低くなります。

それでも漏れてしまうなら

高速道路のパーキングで給油する場合は、長距離走行する予定なので満タンでも問題ないでしょうが、街乗りなどの時にはギリギリまで給油しないのもガソリンの噴き出しを解決する方法のひとつです。しかしそれでは本末転倒。いつでも気にせず満タンにしたい方には、キャップ自体を新品にしてみるといシンプルな方法を試してみるのも良いでしょう。

他にもこんな原因も

さすがに新しいモデルでは考えにくいですが、古いモデルに考えられる原因のひとつに、タンク自体の問題があります。ハーレー純正分割タンクは芸術的な曲線美でファンの間でも人気パーツです。しかしその美しい曲線美を作り出すために少しパテが盛られているものが多いのです。例えばキャップが設置されるあたりにパテが盛られ、キッチリとレベルが出ていなければ、キャップを締めても隙間が生じます。塗装のムラでも僅かな隙間が生じてしまい、そこから洩れてくる可能性もあります。カスタムを考えているのなら、この際、タンクを新品に変えてみるという手もあります。

ガソリンの噴き出しは危険ですし、何より勿体無いので、できるだけ無駄になどしたくはありません。そこで夏場はガソリンが膨張することを忘れずに、ガソリンの入れ過ぎに注意しましょう。その他にもタンクステー部分のクラックなどで滲み出すこともありますので要注意です。旧車の方は、乗らないときはガソリンコックをオフにする事もお忘れなく。キャブからのオーバーフローは、タンクからの洩れなど問比較にならないくらい大量にガソリンを無駄にしてしまいますので。

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