ハーレーのサビ落とし&サビから守る方法

投稿日:2016-10-04

金属にはサビ(酸化)という宿敵があります。一般的な赤サビからアルミなどに浮いてくる白サビまで、一見サビとは思えないようなものまで様々です。初期のサビなら軽く拭く程度でも取れますが、そのまま放置していれば材質自体を酸化させてしまいます。ほとんどが金属で構成されているハーレーのサビも、放置していると大変なことに…。

サビはどこにでも現れる

サビの原因は鉄分に付く水分です。洗車の後や雨上がりには水分をしっかりと拭き取ることが大切です。それ以外にバイクで多いのは、海沿いを走った後の塩分などもサビの要因になりますので、洗車と拭き取りは大切です。この拭き取りきれていない水分が付着している箇所が、まさにサビの発生ポイントになります。スポークを一本づつ拭くのは大変ですから、ちょっと横着をして放置…、なんてことをすると気が付けば薄らとサビが発生するでしょう。トリプルツリー近辺のインナーチューブも水分が拭き取りにくいので、薄いメッキの場合はすぐにサビが発生します。そう、サビはどこにでも発生するのです。

どれ程注意しようと侵入されてしまうもの…

サビの発生は車体の、見える部分だけではありません。長時間の雨天走行でガソリンタンクキャップから染み込んだ水分がイタズラをし、タンク内を錆びさせてしまうこともあります。タンク内がサビるとコーティングや材質そのものが剥がれ落ち、フィルターやキャブレター内部を詰まらせ、オーバーフローでガソリンが漏れ出し、最悪走行不能になってします。そうなる前に気をつけたいのが、

これらのケミカルを使って、タンクの中に少しでもサビが見えたら早めに洗浄&コーティングをしましょう。

サビが発生したら直ぐに対処!

サビは放って置いても絶対に消えることはありません。どんどん侵食されるだけです。そこでやはり、サビが広がる前に適切な処理を心がけましょう。

スポークやシートと擦れあうフレーム(塗装が剥げてしまっている部分など)、またはシリンダーなどにサビが多く見られますので、サビが出たらすぐにサビ取り剤で処理しましょう。分割タンクは分割部のフレームに接続するステー部分なども見えにくいですがサビが浮き出しやすい部分ですので、こまめにチェックしましょう。気付かないでいると溶接部がサビてガソリンが漏れ出してしまう…なんてことも。

可動部も要チェック

乾式クラッチは、クラッチのスチールプレートがサビる場合もあるのでメンテナンスを怠らないようにしましょう。最悪の場合、クラッチが張り付いてしまうこともあります。また、一番みなさんが気にされるチェーンやスプロケットもサビやすい部分の代表です。せっかくの高価なシールチェーンもメンテナンスを怠ると寿命が極端に短くなります。専用のチェーンクリーナーで洗浄し、チェーングリスでしっかりグリスアップもしましょう。

 

チェーン洗浄にはパーツクリーナーは適していないので、必ず専用を使いましょう。グリスもチェーンOK記載がある物を使うのが安全です。サビは車体を腐らせ、ガソリンの流れを妨げることもあり、可動部を動かなくさせることもあります。見かけたら、「ヤレ」だ「ラッド」だと放置せずに、すぐさま適切に処理しましょう。

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