ハーレーパーツメーカー~ファイヤーストーン

ハーレー乗りに絶大な人気を誇るタイヤ、「Firestone(ファイヤーストーン)」。シンプルな縦溝のビンテージモデルはもちろん、レーシングモデルなどでもフルカスタムのチョッパーにチョイスするビルダーがいるほどです。今回は、そんなハーレー乗りに愛され続けるファイヤーストーンタイヤの魅力について探ってみましょう。
驚きの歴史の長さ
アメリカでファイヤーストーンが産声を上げたのは、驚くことなかれ19世紀後半なのです。さすがはモータリゼーション発祥の国アメリカです。当時はフォード社の車も量産体制に入り始め、純正タイヤとして採用されていたため、グッドイヤー社とライバル関係にありました。それほどの歴史を持ちながらも、1980年代には日本のブリジストンに買収されてしまうのです。ちなみに現在もUSブリジストンの子会社として運営されているのです。過去にはファイヤーストーンもブリジストンも最後が「STONE」のスペルで、名前が似すぎていると裁判にもなったこともある因縁めいた同社でしたが、そのブリジストン社に吸収されるとは夢にも思わなかったことでしょう。
最大の魅力は
ファイヤーストーンタイヤのアイコンは、なんといっても波々の縦溝パターンです。今でも新品は販売されているにもかかわらず、数十年前の古くて完全にゴムが劣化してしまっているような中古タイヤですらも、結構な高値で取引されるほどです。それほどまでに、チョッパースタイルにとって欠かせないタイヤなのです。
このお馴染みのタイヤパターンがそれです。タイヤだけで主張の強い存在感がありますよね。アイアンなどでリアを18インチにし、このタイヤを装着するだけで只者ではない雰囲気を纏うことが出来るはず。
こんなモデルもあるぞ!
細身で大径の縦溝タイヤといえば、エイボンを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、ファイヤーストーンからも同様のモデルはラインナップされています。縦溝のトラッドなデザインでありながらもレーシングモデルですのでそれなりにグリップは効きますが、コーナーの攻めすぎには注意が必要です。
タイヤ黎明期を思わせる思い切りの良いデザインは、オールドスクールチョッパーに似合わないわけがありません。スプリンガーにフェンダーレスでこのタイヤのセットアップはかなりクールです。品切れ時も多いので、気になる人は早めにゲットしておきましょう。
余談ですが、ファイヤーストーンのロゴは非常にカッコよく人気があります。そこでこのような「タイヤマーカー」を使って白くペイントするカスタムも人気です。すでにファイヤーストーン装着済みの方も、このようなタイヤマーカーでプチカスタムをしてみてはいかがでしょうか。
人気は衰えず
ブリジストンの子会社とはいえ、そのブランドはやはり今でも大人気です。1900年代から始まり、軍にも供給するなど、完全にアメリカに根付いたソウルは今でも変わらず、だからこそアメリカが誇るキングオブモーターサイクル「ハーレー」のカスタムと相性が良いのでしょう。